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二十四節気の味わい暦|小満しょうまん

二十四節気と七十二候 2026.05.21

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◎小満 5月21~6月5日

若竹煮 初鰹(はつがつお) 縞鯵(しまあじ) 天豆(そらまめ) 新馬鈴薯(しんじゃが) 桑茶

草木の緑もすっかり育って、なんとも気持ちのいい季節です。小満、万物が成長し、天地に満ち始めるころ。吹き抜ける風が心地よく、ゆったりと満ち足りた気分で過ごせる貴重な陽気です。

寒冷地の当地でも、筍が出回るようになりました。竹は、植物の中でも独特な存在です。筍は食用に、また伸びた棹はあらゆる道具に使われます。竹は、人の暮らしに非常に近い存在です。人家の近くに竹藪あり。

地中から顔を出した筍を味わえるのは、一年のうちでもほんの僅かの期間。この旬を取り逃さずにぜひ料理したいものです。

筍を手に入れたら、まずは皮を剥いて茹でる準備を。筍の皮を一枚ずつ剥がしていくのはまるで儀式。右側に剥いて、次は左側に剥いて。筍の皮は左右交互に巻いているのですね。剥き終わる頃には、筍の皮が山のようになっています。

剥けたら大鍋で茹でます。糠と鷹の爪を入れてゆっくりゆっくり。茹でていると、次第に筍のいい香りがしてきて気持ちも盛り上がってまいります。一時間ほど茹でたら、そのままそっと冷めるまで放置。

今日は筍をどんなふうに料理にしましょうか。ワカメを入れて若竹煮に。さらに、山椒の芽を摘んできて木の芽和えもいいですね。穂先の柔らかいところはお味噌汁に。そして明日は筍入りのカレーをつくることにしましょう。ココナツミルクをたっぷり入れて、タイカレーですね。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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