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新しょうが

旬のもの 2026.06.02

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今日のお話は「新しょうが」です。
これから初夏に向けて旬を迎えます。

新しょうがは、収穫されて、すぐ出荷されます。
私が働いていた市場には、栽培が盛んな高知県や和歌山県から届いていました。
箱を開けると、光を放つような、みずみずしく真っ白な姿に見惚れたことを、今も鮮明に覚えています。

写真提供:川口屋薫

新しょうがには、もう一つ特徴があります。これから伸びていく芽の近くだけ、淡い赤色を帯びていることです。
その色素は、酢に触れることで、やさしい薄桃色に染まります。
新しょうがの持っている自然の色がゆっくりと広がっていく時間は、初夏へ向かう季節の移ろいを感じさせてくれるようです。

新しょうがは、形もどこか個性的です。サイやサボテンのように見えるものもあり、選ぶ時間も楽しくなります。

今日のレシピは「新しょうがのガリ」と「新しょうが氷」をご紹介します。

新しょうがの皮はとても薄くやわらかいので、スプーンの縁で軽くこするようにして整えます。芽の淡い赤色を残しながら、傷つけないように扱います。

新しょうが氷 チョコレートアイスを添えて 写真提供:川口屋薫

大きめのものを選ぶと、安定して切りやすいです。最後は無理せず、余った部分は刻んで薬味に使ってください。
スライサーを使うと、軽やかな食感になります。
先の赤い部分を上にして、繊維に沿うよう縦方向に前後させると、花びらのような反り返りが出来て綺麗です。

ガリは上白糖で作ると、新しょうがの色合いが活かせます。砂糖の量はお好みで調整します。キリッとした酸味にするか、やわらかな甘めにするかで、印象が変わります。

薬味としての名脇役という印象が強いガリですが、手作りしていると、主役のような存在感があります。
手巻き寿司やお造りに、手作りのガリを添えてください。

新しょうが氷は、きび砂糖やてんさい糖がおすすめです。上白糖と混ぜたり、水を多めにしたりすると、色の濃淡も変わります。
琥珀色や麦わら帽子を思わせる色合いは、新しょうが氷ならではの楽しみです。

初夏の爽やかさを届けてくれる新しょうがを、ぜひお楽しみください。

新しょうがのガリ

写真提供:川口屋薫

材料(作りやすい量)
•新しょうが 100g(大きめ1個)

A
•酢 50g
•水 30g
•砂糖 40g
•塩 1g

作り方
①新しょうがはスライサーで、薄くスライスします。
②さっと熱湯に20秒〜30秒くぐらせます。
③粗熱が取れたら軽く水気を絞ります。
④Aの材料をひと煮立ちさせます。砂糖が溶けるまで混ぜます。
⑤温かいまま、新しょうがに注いで漬けます。

☆ポイント
茹で汁は豚しゃぶなどのスープや豚汁にもお使いください。
冷蔵庫で保存してください。1日置くと甘酢に馴染んで味わいが良くなります。

新しょうが氷

写真提供:川口屋薫

材料(作りやすい量)
•新しょうが 約30g
•水 150g
•きび砂糖かてんさい糖 30g
•レモンの絞り汁 小さじ1(無くても良いです)

作り方
①新しょうがはスライサーで、薄くスライスします。
②さっと熱湯に20秒〜30秒くぐらせます。
③粗熱が取れたら軽く水気を絞ります。
④荒めに刻みます。
⑤水と砂糖を軽く温めながら、砂糖が溶けるまで混ぜます。
⑥火を止めて、新しょうがとレモンの絞り汁を入れます。
⑦粗熱が取れたら、製氷器に入れて冷凍します。

☆ポイント
チョコレートアイスに添えるのもおすすめです。新しょうがの清涼感が、チョコレートの濃厚な甘さを軽やかにしてくれます。
炭酸水を入れると、ほんのり新しょうがが香る爽やかなドリンクになります。

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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