書籍「草の辞典 野の花・道の草」
暦生活おすすめの本を、ご紹介します。
WEBサイト「暦生活」でライターとして記事を書いてくださっている俳人・森乃おとさん。今回は、森乃さんの書かれた本をご紹介します。暦生活編集部から見たおすすめポイントやご本人からのコメントを交えながら、本屋さんでパラパラめくっているみたいに、お気軽にご覧ください。
『草の辞典 野の花・道の草』
暦生活で素敵な草花の記事を書いてくださっている俳人の森乃おとさん。森乃さんと出会う前から、本屋さんで見かけて一目惚れし、自分用に購入していました。この本がきっかけで森乃さんと出会い、繋がりができたので、暦生活にとってとっても大切な本です。
とても美しいデザイン。本棚に置いておきたくなります。表紙カバーは透ける紙に印刷されており、不思議な奥行き感が生まれています。
散歩道で出会う「あの」草花の名前、知っていますか。
「ハコベ」「ナズナ」「イヌフグリ」「ワレモコウ」など。 散歩道でよく見かける春夏秋冬の草花193種の美しい写真と、それぞれの花言葉を紹介しています。
この本を手にいれてから、気になる植物が増えました。写真を撮って、家に帰ってから本で調べるのがとても楽しかったです。「ネジバナ」も、この本で名前を知りました。
ところどころに見られる挿絵もとても綺麗で、見ていると心癒されます。
コラムでは四季の摘み菜を使った料理をご紹介しています。この植物って、食べられるんだ!美味しそう!と新しい発見がいっぱいあります。スベリヒユとトマトの冷製パスタ、一度食べてみたいですね。
「草」にまつわる季語もご紹介しています。俳人の森乃おとさん"らしさ"が出ていて、とてもいいなあと思います。
いろいろな角度から草花の魅力が紹介されているので、草花に興味を持ついいきっかけになるかもしれません。
身近にあるはずなのに、意識して見ないと通り過ぎてしまう美しい草花たち。足元のにぎやかな世界に目を向けてみてください。
ページに挿入されている写真もとても美しく、草花が彩る豊かな季節を感じられます。
その効用の多さから、十薬と呼ばれるドクダミ。とても好きな植物になりました。花言葉は「白い追憶・野生」です。全ての植物に花言葉が掲載されているのも嬉しいですね。
厚い本ですが、不思議ととても軽く、お散歩に持って行くのも楽しいです。読みやすい丁寧な文章と美しい写真に、身近な草花への好奇心が芽生えてきます。これからの季節はどんな植物を見ることができるのかな?ぜひ手にとって、ご覧ください。
著者:森乃おと(もりのおと)さんからのコメント
野の草花193種を取り上げた『草の辞典』執筆中は、来る日も植物のことばかり考えて、永遠に作業が終わらないような気がしていました。今思えば、それぞれの植物と対話を重ねているような、贅沢で至福の時間でした。監修の森田竜義先生(新潟大学名誉教授)の真摯な厳しさには、時が経つにつれ、感謝の思いを深くしています。
暦生活WEBサイト 森乃おとさんの「読み物」はこちらから
https://www.543life.com/content/tag/otomorino/
書籍「草の辞典 野の花・道の草」
【主な内容】
「ハコベ」「ナズナ」「イヌフグリ」「ワレモコウ」……。散歩道でよく見かける春夏秋冬の草花193種の美しい写真と、それぞれの花言葉を載せています。第二章では、草や花にまつわる言い回しや季語、名言などを集め、コラムでは「食事の時間」「お茶の時間」「癒しの時間」に分け、可愛いイラストとともに、「スイバのスープ?」「シロツメクサ茶」「ドクダミ化粧水」など、野の草花を使った手づくりの料理やお茶、コスメなどのレシピを紹介します。第三章では薬草・毒草をまとめています。知れば知るほど、野の花や道の草が愛おしくなり、温かな気持ちとなれる一冊です。
- 著者
- 森乃おと
- 発行所
- 雷鳥社
- ページ数
- 288ページ