七十二候のレシピ帖とは?
" 旬の食材を暮らしに取りいれ、身体を整えるレシピが知りたい "
そんな思いから生まれたのが、スキンケアブランド「Coyori」さんと「暦生活」のコラボコンテンツです。
このページでは「七十二候」ごとに、万能調味料である「塩」と「旬の食材」を使ったレシピをご紹介していきます。
「秋分(しゅうぶん)」の七十二候レシピ
<二十四節気>
秋分(しゅうぶん) 9/23〜10/7頃
<七十二候>
・雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9/23〜9/27頃
・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 9/28〜10/2頃
・水始涸(みずはじめてかるる) 10/3〜10/7頃
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)|さんまの塩まみれ焼き|9/23〜9/27頃
夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。空にはもこもことした鱗雲があらわれます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。
この時期に旬を迎えるのは「さんま」。秋の味覚の代表で、旬の時期は脂が乗っています。ここでは、旬のレシピ「さんまの塩まみれ焼き」をご紹介します。
さんまの塩まみれ焼き
<材料>(2人前)
・さんま(2尾)
・塩(4つまみ)
(お好みで、レモン<2片>)
※ さんまの選び方
銀色の刀のように硬いこと、目が澄んでいること、エラが鮮やかな鮮紅色であることなど。脂の乗りは背の盛り上がりで目利きします。
<作り方>
1. さんまを軽く水洗いし、キッチンペーパーで水気を取ります。
2. さんま1尾につき、ふたつまみずつの塩を両面に振り、手でしっかりなじませます。
3. 魚焼きグリルやフライパンで焼いたら完成。追い塩したり、好みでレモンを添えてください。
蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)|さばのネギ塩煮|9/28〜10/2頃
これからくる冬に備えて、虫たちが戸をふさぐように、冬ごもりの準備を始める頃。虫たちは約半年間、土の中や木の根元、枯れ葉の中に身を隠して、暖かな春を待ちます。
この時期に旬を迎えるのは「さば」。脂質が豊富で、柔らかな身と濃厚な味わいが魅力の魚です。ここでは、旬のレシピ「さばのネギ塩煮」をご紹介します。
さばのネギ塩煮
<材料>(2人前)
・さば(半身1枚)
・ネギ(1本)
・水(300mL)
・酒(大さじ3)
・塩(小さじ1/2)
・ニンニク(1片)
・粗びき黒こしょう(少々)
<作り方>
1. さばを長さ半分に切り、皮目に交差するように浅い切込みを2本入れます。
2. フライパンに水、酒、塩、薄切りにしたニンニクを入れ強火で煮立たせます。
3. 煮立ったら皮目を上にしてさばを入れ、空いたスペースに刻んだネギを入れます。
4. 汁けが1/4の量くらいになったら火を止め皿に盛り、粗びき黒こしょうを少々振って完成。
水始涸(みずはじめてかるる)|おかずがいらない土鍋ごはん|10/3〜7頃
田の水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃。稲穂は頭が垂れ、黄金色に輝く田が秋の深まりを感じさせます。収穫の真っ只中で、農家の方は大忙しです。
この時期に旬を迎えるのは「新米」。その年新たに収穫したお米で、水分が多いため粘りとコシがあります。ここでは、旬のレシピ「おかずがいらない土鍋ごはん」をご紹介します。
おかずがいらない土鍋ごはん
<材料>(2人前)
・米(2合)
・塩(小さじ1)
・水(400〜450mL)
<作り方>
1. 土鍋に米・塩・水を入れて15分ほど強火で炊きます。
2. 湯気がおさまり、香ばしい香りがしたら、火を止めて10分ほど蒸らします。
塩づかいのコツ
1. 塩の塩梅は自分の五感に尋ねて。最後の加減は、食卓での追い塩で調整を。
2. 塩は素材の味を引き出したり、閉じ込めたりするもの。だから最後だけではなく料理の最初や途中で。
3. 塩の量は手で感覚をつかんで。
・ひとつまみ…親指~中指の3本でつまむ
・小さじ1…100円玉大
・大さじ1…ピンポン玉大
日本の旬を美味しくする「za you zen 四季の塩」
四季を愉しむスキンケアブランドCoyoriさんと塩の匠、雄然さんとの共創で生まれた「za you zen 四季の塩」は、山口県油谷湾の海水を四季ごとに汲み上げ、創られた四季それぞれの味わいを持つお塩です。四季それぞれのミネラルを豊富に含み、その季節の食材の旨みをぐっと引き立てます。ぜひ、七十二候のレシピと一緒に旬の塩をお楽しみください。
Coyoriさんとのコラボカレンダー、「雪月風花七十二候の暦2023」を作りました。
素敵なイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの福岡麻利子さん。このページのメインバナーのイラストも描いてくださいました。
福岡麻利子 ふくおかまりこ
イラストレーター
1983年生まれ・京都市在住、二児の母
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒
手描きの風合いを感じる線や着彩で、日々の暮らしをやさしく彩る、そんなイラストレーションを心がけ、モチーフは食べ物・雑貨・人物など。得意とするジャンルは、暮らし・衣食住に関する女性向けのタッチ