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二十四節気の味わい暦|立春りっしゅん

二十四節気と七十二候 2026.02.04

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◎立春 2月4~18日

鰆(さわら) 針魚(さより) 土筆(つくし) 蕗の薹(ふきのとう) 蕨(わらび)

春の和菓子

一年の暦のスタート、立春です。春立つ、春くる、春になる。立春大吉で、この一年もよいことがたくさんありますように。

これから一年間は、二十四節気に合わせたおいしいものを書いていきます。日本ならではの、季節感のあるお菓子、旬の野菜や果物、また魚介など。あるいはその時節の行事に食す習慣のある料理も、紹介できたらと思います。よろしくお付き合いくださいませ。

さて立春。まだまだ空気は冷たくて、実際は寒い日が続きます。とはいえ、ときどき春の気配を感じられることも確かです。一日ごとに日脚は伸びているし、お日様の角度も上がっています。

子供のころのこと。まだ寒い時期に春の訪れを感じさせる風が、一瞬頬を撫でていくことがありました。その春のかけらをキャッチできたことが、密やかな感激でもありました。ところが、このごろはなかなかその春の気配のひと粒を感じ取ることができません。大人になるとともに鈍感になってしまったのでしょうか。だとしたら悲しいことですが。

外の空気は冷たいけれど、和菓子屋さんをのぞいてみましょう。ケースの中にはもう春がやって来ています。春先のお菓子は、淡くて夢のような色合いです。ほんのり薄紅色の梅の花をかたどった上生菓子がいろいろ。お干菓子も、蕨に土筆、蝶々など、明るい色で春めいています。

まず目を楽しませてくれる和菓子。とくに春はその訪れの喜びも相まって、心が浮き立ちます。さて、今日はどのお菓子をいただきましょうか。季節と同様、和菓子も季節に合わせて次々に移り変わっていくので油断は禁物。その季節の愛らしいお菓子の今を逃さずに、じっくり味わいたいと思います。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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