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二十四節気の味わい暦|雨水うすい

二十四節気と七十二候 2026.02.19

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◎雨水 2月19日~3月4日

田芹(たぜり) 明日葉(あしたば) 蓬(よもぎ)  赤貝(あかがい) 小柱(こばしら) 鮎並(あいなめ) 飯蛸(いいだこ)

山菜

立春が来たと思ったら、もう雨水。さらに春めく響きです。雨水とは、凍てついていた雪や氷が次第に溶けて水となる時期のこと。雪の季節もあともうひと辛抱。雨水がおわるころには雨の降ることが多くなります。

空模様と同様に、地面でも春の訪れが始まっています。寒さを割って芽を出す山菜にご注目。摘み草のシーズンです。蓬に始まって、土筆や野蒜、萱草などが顔を出しています。

山菜の魅力は、苦味、酸味、そしてぬめり。冬のあいだ、寒さにじっと耐えたからこその旨みが小さな芽に凝縮されています。自然の恵みに感謝して、近くの土手や林に出かけて、目を凝らしてお目当てを探すのが春先の醍醐味です。見つける喜び、摘む昂まり、そして味わう喜び。春の訪れを実感するときでもあります。寒さを突いて、朝に出かける甲斐もあるというものです。

絵に描いたのは、左から土筆、萱草、蕨、楤の芽、そして野蒜。どれも小さくて柔らかで、そっとそっと扱わないと潰れてしまうほどフラジャイル。優しく手で摘んで籠に入れます。一人分だから、ほんの少しで十分です。摘んだらすぐに家に戻ります。

さて、本日の収穫はどのように料理いたしましょう。摘んできた草をひとつずつ、泥や枯葉などのゴミを丁寧に掃除しながら、料理のプランを練ります。おひたし、天ぷら、つゆに鍋。食卓に並んだ摘み草料理は、春のハッピーが満載です。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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