七十二候のレシピ帖とは?
" 旬の食材を暮らしに取りいれ、身体を整えるレシピが知りたい "
そんな思いから生まれたのが、スキンケアブランド「Coyori」さんと「暦生活」のコラボコンテンツです。
このページでは「七十二候(しちじゅうにこう)」ごとに、旬の食材を使ったレシピをご紹介していきます。


「雨水(うすい)」の七十二候レシピ
<二十四節気>
雨水(うすい) 2/19〜3/4 頃
<七十二候>
・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 2/19〜2/23頃|鰆の塩ソテー
・霞始靆(かすみはじめてたなびく)2/24〜2/28頃|小松菜の塩ニンニク炒め
・草木萌動(そうもくめばえいずる) 2/29〜3/4頃|菜の花のペペロンチーノ

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 2/19〜2/23頃|鰆の塩ソテー

冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。
この時期に旬を迎えるのは「鰆」。漢字のとおり春を代表する魚で、脂がたっぷりのっていて淡白な味わいが魅力です。ここでは、旬のレシピ「鰆の塩ソテー」をご紹介します。
鰆の塩ソテー


<材料>(2人前)
鰆(2切れ)
小麦粉(大さじ1/2)
塩(ひとつまみ)
バター(10g)
こしょう(適量)
ほうれん草(2株)
※鰆の選び方
新鮮な鰆は身がしっかりとして硬く、表面の銀色がキラキラと光ってツヤがあり、斑紋がはっきりとしています。1匹丸ごと買う場合は、目が澄んでいるかも確認しましょう。
<作り方>
1. 鰆はさっと水洗いして、水気を拭き取り、両面に塩とこしょうをふった後、小麦粉を薄くつけます。
2. フライパンにバターを溶かし、中火で鰆の皮目から焼きます。
3. 両面に焼き目が付いたら完成。お好みでほうれん草を添えてください。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)2/24〜2/28頃|小松菜の塩ニンニク炒め

霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃。春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
この時期に旬を迎えるのは「小松菜」。1年中スーパーに出回っている食材ですが、今の時期はさらに栄養価が高くなると言われています。ここでは、旬のレシピ「小松菜の塩ニンニク炒め」をご紹介します。
小松菜の塩ニンニク炒め


<材料>(2人前)
小松菜(1束)
ニンニク(2片)
ごま油(小さじ1)
鷹の爪(1本)
酒(大さじ1)
塩(ひとつまみ)
こしょう(適量)
<作り方>
1. 小松菜は食べやすい大きさに切り、ニンニクは包丁を横にして潰してから切り、鷹の爪は輪切りにします。
2. フライパンにごま油を引き、ニンニクと鷹の爪を入れて香りが立つまで炒めます。
3. 小松菜を加えて、酒を入れて蒸します。素材の旨みが引き出るように途中で塩を入れ、最後にこしょうをふって完成。
草木萌動(そうもくめばえいずる) 2/29〜3/4頃|菜の花のペペロンチーノ

足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見られる頃。やわらかい春の日差しの中、草木が芽吹き、新しい命が生まれます。
この時期に旬を迎えるのは「菜の花」。鮮やかな緑色と独特の苦みが特徴で、観賞用としても楽しまれています。ここでは、旬のレシピ「菜の花のペペロンチーノ」をご紹介します。
菜の花のペペロンチーノ


<材料>(2人前)
パスタ(2束)
塩(大さじ1/ふたつまみ)
ニンニク(2片)
唐辛子(適量)
オリーブオイル(適量)
菜の花(8本程)
<作り方>
1. 塩大さじ1を入れたお湯でパスタを茹でます。
2. 刻んだニンニクと、唐辛子をオリーブオイルで炒めます。
3. ②にパスタを入れ、塩ふたつまみほど入れて味を調整します。菜の花は最後に入れて、余熱で加熱すれば完成。
塩づかいのコツ

1. 塩の塩梅は自分の五感に尋ねて。最後の加減は、食卓での追い塩で調整を。
2. 塩は素材の味を引き出したり、閉じ込めたりするもの。だから最後だけではなく料理の最初や途中で。
3. 塩の量は手で感覚をつかんで。
・ひとつまみ…親指~中指の3本でつまむ
・小さじ1…100円玉大
・大さじ1…ピンポン玉大
日本の旬を美味しくする「za you zen 四季の塩」

四季を愉しむスキンケアブランドCoyoriさんと塩の匠、雄然さんとの共創で生まれた「za you zen 四季の塩」は、山口県油谷湾の海水を四季ごとに汲み上げ、創られた四季それぞれの味わいを持つお塩です。四季それぞれのミネラルを豊富に含み、その季節の食材の旨みをぐっと引き立てます。ぜひ、七十二候のレシピと一緒に旬の塩をお楽しみください。

Coyoriさんとのコラボカレンダー、「雪月風花七十二候の暦2023」を作りました。


素敵なイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの福岡麻利子さん。このページのメインバナーのイラストも描いてくださいました。

福岡麻利子 ふくおかまりこ
イラストレーター
1983年生まれ・京都市在住、二児の母
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒
手描きの風合いを感じる線や着彩で、日々の暮らしをやさしく彩る、そんなイラストレーションを心がけ、モチーフは食べ物・雑貨・人物など。得意とするジャンルは、暮らし・衣食住に関する女性向けのタッチ