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いちご

旬のもの 2026.04.16

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今日のお話は「苺」です。

苺は、江戸時代の終わり頃にオランダから日本に伝わったとされています。

写真提供:川口屋薫

明治時代には福羽逸人さんが、新宿御苑でフランスの品種を改良した新品種「福羽いちご」を開発しました。皇室に献上するための特別な苺だったことから「御苑いちご」、「御料いちご」と呼ばれていました。

写真提供:川口屋薫

やがて、一般的に広く営利栽培ができるようになりました。「福羽いちご」から品種改良されたことから、日本の苺のご先祖とも言われています。

2018年の農林水産省の統計ではすでに苺の品種は約300種類あったようで、現在ではさらに新品種は増加しています。一説によると、世界の品種の半分を占めるとか。生で食べる消費量も日本は世界一だそうです。

甘くて、良い香り。美しい苺色(暦生活 にっぽんの色より)など、魅力がたっぷりです。
果肉は丸ごと食べられるやわらかさ。
幅広い世代に優しい可愛い果物ですが、実は苺は野菜に分類されます。果樹ではなく一年草の植物に実がつくからです。果物のように食べられることから、スイカやメロンなどと同様「果実的野菜」とも呼ばれています。

砂糖とレモンの絞り汁をかけたデザート バニラアイス添え 写真提供:川口屋薫

日本の苺は12月のクリスマス前頃に始まります。1月にはホテルの苺ブッフェやカフェの苺パフェ。苺大福や苺のデザート。各産地のオリジナル品種が見られるように。苺を満喫されているかと思います。

私は車で30分にある地元の農家さんの直売所まで買いに行きます。車の中は、朝摘み苺のいい香りがして、ついつい食べながら運転してしまいます。色々な品種の食べ比べを楽しんでいます。

農家さんの直売所で買った朝摘みの苺 写真提供:川口屋薫

スーパーなどのお店では、他の産地の苺を満喫できるのがたまりません。
春は苺の価格がお安くなります。この時期は、苺の形が残るくらいのコンフィチュールとシロップを作って、お客や友人に届けます。

コンフィチュール 写真提供:川口屋薫
シロップ 写真提供:川口屋薫

苺を料理する。
昔住んでいたイタリアで知りました。
自宅はミラノから北に15kmの郊外にあり、ミラノの郷土料理と似ていて、お米をよく食べられる地域でした。

ある春の日、よく通ったミラノのトラットリア(カジュアルなレストラン)で、苺リゾットを食べました。
苺の甘さと酸味。ブイヨンの塩味。チーズのコク。優しく広がる春の一皿でした。

大粒で鮮やかな赤色で艶々したイタリアの苺。
日本の苺に比べて甘さが少なく、果肉はかためで、野菜に似たような味を感じました。だから、料理に合う苺なのだと納得しました。
他の食べ方では、バルサミコ酢をかけたり、サラダに入れたりします。砂糖とレモンの絞り汁をかけたデザート。パスタや肉料理の後に合います。

今回ご紹介するレシピは、トラットリアで食べた苺のリゾットです。

苺のリゾット(Risotto alla fragola)

写真提供:川口屋薫
写真提供:川口屋薫

材料(1人前)
•苺 70g
•米 50g(洗わずに使用)
•玉ねぎのみじん切り 20g
•白ワイン  大さじ2
•ブイヨン 200cc〜300cc
•粉チーズ 大さじ1/2
•イタリアンパセリ 適量

作り方
①苺は小さめに切ります。
②ブイヨンは市販のブイヨンの素類状小さじ2をお湯300ccで溶かします。
③フライパンか小鍋に玉ねぎ半量を入れ、オリーブオイルで軽く炒め、米を加えて中火で炒めます。
④白ワインを加えて香りを出します。
⑤ブイヨンを少しずつ加えます。その都度煮詰めてから加えます(50ccずつ3回)
⑥苺と残りの玉ねぎを加えます。ブイヨンを足して、さらに煮ます。
⑦米の芯が少し芯が残るくらいで火を止め、チーズを加えて混ぜ合わせたら完成です。
⑧仕上げにイタリアンパセリをのせてください。

☆ポイント
調理時間は約12分から15分です。
フライパンか小鍋はテフロン加工のものを使うと、米が底に付きにくくなり、作りやすいです。
ブイヨンは少しずつ加えます。

チーズはお好みで。パルミジャーノ•レッジャーノ、グラナパダーノ、カッテージチーズも。

苺を食べて、少し物足りないと感じた時は、リゾットチャンスです。

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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