国民の祝日
日本には、2024年現在計16の「国民の祝日」があります。 遊びに行く予定を立てたり用事をしたり、ご褒美のような「嬉しい休日」として過ごすことが多いですが、その趣旨や由来を知り祝日を過ごしてみるのも味わい深くいいものです。このページでは、国民の祝日とその由来をご紹介します。
元日(がんじつ)

1月1日。
神社やお寺へ初詣に行ったり、おせち料理や雑煮を食べて、年のはじめを祝います。
「大正月」と呼ばれることも。戦前より、この日は「四方拝」と呼ばれる祝日とされ、紀元節、天長節、明治節と並んで四大節(祝祭日)のひとつに数えられていました。みんなで年神様をお迎えして、お祝いしましょう。
成人の日(せいじんのひ)

1月の第2月曜日。
大人になった青年を祝い励ます日。
多くの地域では新成人が晴れ着に身を包み「成人式」に参加します。昔は「元服の儀」として1月15日の小正月に行われていました。
建国記念の日(けんこくきねんのひ)

2月11日。
日本の建国をしのび、国を愛する心を養う日。
初代天皇とされる神武天皇が即位した日と言われています。実際にこの日が歴史的に建国された日ではありません。
天皇誕生日(てんのうたんじょうび)

2月23日。
日本国の象徴である天皇の誕生日を祝う日。
この日、皇居ではいろいろな祝賀行事が行われます。昭和の時代は4月29日で現在の「昭和の日」にあたります。平成の時代は12月23日でした。
春分の日(しゅんぶんのひ)

3月20日頃。
昼が長くなり、夜の長さとほぼ等しくなります。
自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされています。国立天文台が毎年2月に翌年の「春分の日」を発表しています。
昭和の日(しょうわのひ)

4月29日。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことを趣旨とした祝日です。
もとは昭和天皇の「天皇誕生日」でした。
憲法記念日(けんぽうきねんび)

5月3日。
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨とし、これからの国の成長を願う祝日です。
1947年5月3日に日本国憲法は施行されました。ちなみに5月の1〜7日は「憲法週間」に定められています。
みどりの日

5月4日。
自然に親しみ、感謝し、豊かな心を育む日。
春から夏へと移り変わるこの頃、花や緑の植物たちはいきいきと輝きます。これからも自然に感謝し、大切にしていきたいですね。
こどもの日

5月5日。
こどもの幸福をはかるとともに、母親に感謝する日。
旧暦の5月5日が、男の子の成長を祝う「端午の節句(たんごのせっく)」であることからこの日になりました。
海の日(うみのひ)

7月の第3月曜日(2021年は例外)。
海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日。
祝日になる前は「海の記念日」という記念日でした。また7月は「海の月間」でもあります。
山の日(やまのひ)

8月11日(2021年は例外)。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
祝日のなかった8月に、2016年より新たに施行されました。山や自然の恵みが豊かである、日本ならではの祝日です。
敬老の日(けいろうのひ)

9月の第3月曜日。
社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日。
世界的にもめずらしい祝日です。老人福祉法では9月15日は「老人の日」、9月の15〜21日は「老人週間」とされています。
秋分の日(しゅうぶんのひ)

9月23日頃。
この日を境に、昼間が短くなっていきます。
「彼岸の中日(ちゅうにち)」でもあり、祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日とされています。
スポーツの日

10月の第2月曜日(2021年は例外)。
スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう日。
前身の「体育の日」は1964年の東京オリンピックの開会式にちなんでいます。
2020年から「スポーツの日」に名称変更されました。
文化の日(ぶんかのひ)

11月3日。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。
皇居では文化勲章の授与式が行われます。
明治天皇の誕生日を祝う「天長節」が由来となっています。
勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)

11月23日。
勤労を尊び、生産を祝い、たがいに感謝しあう日。
この日は、今年の稲の収穫を祝い、翌年の豊穣を祈願する「新嘗祭(にいなめさい)」が行われており、戦後に国民の祝日として勤労感謝の日になりました。
年中行事
昔からある伝統的な行事や海外から伝わってきた行事など、 一年中、日本中で、さまざまな行事が親しまれています。
節分(せつぶん)

立春の前日。2月の3日頃にあたります。
疫病や災厄の原因と考えられていた「鬼」を退治するための豆まきや、その年の「恵方(えほう=良い方向)」を向いて食べる恵方巻も親しまれています。
バレンタインデー

2月14日。
女性が男性にチョコを贈って愛を告白する日。
欧米ではチョコに限らず、カードやプレゼントを贈ります。日本では義理チョコや友チョコなど独特の楽しみ方も広がっています。
ひなまつり

3月3日。
ひな人形を飾って女の子の健やかな成長を願います。五節句のひとつで「上巳(じょうし)の節句」や「桃の節句」、「雛節句」とも呼ばれます。ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などの縁起物をいただき、お祝いしましょう。
ホワイトデー

3月14日。
男性がバレンタインデーのチョコのお返しを贈る日。特に決まりはありませんが、一般的にマシュマロやキャンディなどのお菓子を贈ります。ホワイトデーの習慣は日本で生まれたといわれています。
エイプリルフール

4月1日。
「4月1日は嘘をついても良い日」という風習があります。英語の「April Fool」は騙された人のことを指します。エイプリルフールの起源はわかっておらず、日本には大正時代に欧米や中国から伝わったともいわれています。
イースター

春分の後の最初の満月の日の次にくる日曜日。
イエス・キリストの復活を祝う「復活祭」です。キリスト教のもっとも重要な祭日とされています。復活の象徴として「卵(エッグ)」が使われます。庭や公園に隠したイースターエッグやお菓子を探す遊び「エッグハント」などをして楽しみます。
母の日(ははのひ)

5月の第2日曜日。
日頃の母親の苦労を労り、感謝を伝える日。感謝の気持ちとともに、カーネーションやプレゼントを贈るのが一般的です。母の日は世界共通の日付ではなく国によって異なります。
父の日(ちちのひ)

6月の第3日曜日。
日頃の感謝の気持ちを、父親に伝える日。母の日のカーネーションに対し、バラを贈るとされています。アメリカのある女性が「母の日」と同じく、父親への感謝として白いバラを贈ったのがはじまりといわれています。
七夕(たなばた)

7月7日。
五節句のひとつで、もとは「7月7日の夕方」のこと。天の川を挟んで輝くふたつの星、「織姫」と「彦星」が年に一度会うことが許される日です。短冊に願い事を書いたり、七夕飾りを作ったりして楽しみます。
お盆(おぼん)

関東では7月15日、関西では月遅れの8月15日が多いなど、地域によって違います。
盂蘭盆会(うらぼんえ)の略語で、ご先祖様の霊を家々に迎えて祀る行事。地域や宗派によってさまざまな風習があります。
ハロウィン

10月31日。
もとはケルトの1年を締めくくるお祭りが由来となった行事。秋の収穫を祝うお祭りとも。カボチャのランタンを作って飾ったり、子どもたちが仮装したりして楽しみます。
クリスマス

12月25日。
イエス・キリストの降誕を祝う「降誕祭」。クリスマスはキリストのミサという意味があります。明治時代に日本に伝わり、今ではすっかり定着しました。クリスマスツリーを飾ったり、贈り物をしたりと楽しい年中行事のひとつです。
大晦日(おおみそか)

12月31日。
毎月の最後の日を晦日(みそか)といい、1年の最後の晦日を大晦日といいます。大晦日までに大掃除や正月飾りをして、除夜の鐘を聞きながらゆっくりと新年を迎えたいですね。
手帳やカレンダーにおすすめ!
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国民の祝日や行事の日に貼れる“祝日と行事”のスケジュールシールです。
手帳やカレンダーに貼っておくと、その日が来るのがより楽しみになりますよ。